
エルトン・ジョンの初期作品に於いてサポートしていたバンド、フックフットの作品がCDリイシューされた。フックフットはイギリスのバンドでありながらアメリカンロックの匂いを感じさせるバンドです。彼らがエルトンの作品に於いて最も存在感を示した作品「Tumbleweed Connection」(70)を久しぶりに聴いてみる。
1. Ballad Of A Well-Known Gun (名高き盗賊の伝説 )
2. Come Down In Time (遅れないでいらっしゃい)
3. Country Comfort (故郷は心の慰め )
4. Son Of Your Father (君は君の親父の息子 )
5. My Father's Gun (父の銃 )
6. Where To Now St. Peter? (聖ペテロよ、私はこれから何処へ)
7. Love Song (愛の歌)
8. Amoreena (過ぎし日のアモリーナ )
9. Talking Old Soldiers (老兵の話 )
10. Burn Down The Mission (布教本部を焼き落とせ )
アルバムは骨太のバンドサウンド 「Ballad Of A Well-Known Gun 」から始まる。カントリ-ロックスタイルの曲を冒頭に持ってきたのはアメリカでの人気を意識したのか、当時の先端の音だね。「Come Down In Time 」「Country Comfort 」は、エルトン=バーニーのリリシズム溢れた作品。 「 Son Of Your Father」は70年代エルトンロックサウンド。 「 My Father's Gun 」はエルトンが朗々と歌い上げる。「Where To Now St. Peter? 」初期エルトンのポップサウンド。「Love Song 」はレスリー・ダンカン作の静謐な曲、あの頃の空気、匂いを思い起こすよ。つづく「Amoreena」はうってかわって陽が射すかのようなエルトンのボーカル 。「Talking Old Soldiers」は時代のうた。「Burn Down The Mission 」瑞々しいエルトンの歌唱がいいですね。
このアルバムを手に入れたのは洋楽を聴き始めてすぐの頃だった。先に映画「フレンズ」のサントラを持っていた俺はエルトンのメロディ、ボーカルに好感をもった。ジャケットアートに惹かれて手にしたこのアルバムの最初の印象はあまり好くない。ポップなシングル曲がなく、地味な歌曲で占められていたからだ。当時家に頻繁に出入りしていた叔父は、中学生らしくない音楽を聴いていた俺にこのアルバムのトレードを提案してきた。叔父はもっている南沙織やらベンチャーズ、フィフス・ディメンション等との交換を促したが俺はこずかいとしての現金と交換した(その金でシカゴの「栄光のシカゴ」を買った)。だから中学生のときにこのアルバムを聴いていたのはわずかな期間だった。社会人になってエルトンの初期作をそろえたときに聴きなおしてその好さを認識した次第。
その後、フックフットやレスリー・ダンカンの諸作を聴くことになるのは、このアルバムを聴いたからだ。70年代初頭のサウンドは俺のストレスをリセットしてくれるようでありがたい。叔父のところにいったレコードはCD時代になって俺の手元に帰ってきた。よく見ると初回盤(赤盤)じゃないか!
(さだ)